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世界初のパネルカーテン「ジョイントパネル」を生んだカズマの技術

    世界初のパネルカーテン「ジョイントパネル」を生んだカズマの技術

    窓を装飾するものといえば、カーテン、ロールスクリーン、ブラインドを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

    でも、それだけではない新しい窓装飾のカタチを考えているメーカーがあるんです。
    それは「DR!UM(ドリウム)」を運営する株式会社カズマです。

    DR!UMもサイズだけでなく、プリント柄を自由に組み合わせて注文できる新しいオーダーカーテンを提案しています。
    カズマはそこに留まらず、まったく新しいスタイルの商品開発にも積極的に取り組んでいて、高い評価を得ているオリジナルブランドもあるんですよ。

    そのひとつが、カズマオリジナルのパネルカーテン「ジョイントパネル」です。

    今回は世界初のユニークな商品の誕生ストーリーを紹介しながら、カズマのものづくりにも触れてみたいと思います!

    世界初のパネルカーテン「ジョイントパネル」とは?

    見た目はフラットスタイルのカーテンに似ているけれど、実はシェードのようなファブリック製のパネルが連なっていて、カーテンのように開け閉めできる。
    そんなユニークで新しいカーテンのスタイルを提案するのが「ジョイントパネル」なんです。

    まずはこちらの動画をご覧ください!

    部屋をスッキリと開放的に見せるフラットスタイルで、1本のバトンでパネルをスマートに開閉できます。
    これまでにもパネルカーテンはありましたが、専用のレールや2本以上のレールが必要なものばかりで、気軽に取り入れられるものではありませんでした。
    しかし、カズマのジョイントパネルは通常のカーテンレールに取り付けOKなんです!
    これがジョイントパネルの大きな特徴です。しかも1本のレールしか使わないので、ダブルレールならレースと厚地の両方かけることができるんです。

    パネルは最大6枚までジョイントして増やせるので、幅広の窓にも取り付けができ、ファブリックもパネルごとに好きなデザインを選んでコーディネートができます。
    窓だけでなく、のれんやパーテーションのように間仕切りとしても使えるので、室内のさまざまなシーンで活用できるのもうれしいですね。

    ジョイントパネルの開発ストーリー

    ジョイントパネルは既存のカーテンにはない、新しい楽しみ方を提案したいという想いから開発がスタートしました。
    パネルカーテンは海外ではよく見られるそうですが、どれも生地が硬く、レールにも制限がありました。
    お客様が新しいものにトライしやすくするためには、レールの課題解決は必須。そこで、カズマでは普通のカーテンレールに簡単に取り付けられることを目指して、パネルの連結ユニットの開発に取り組みました。

    そして、何度も試作を重ね、ユニットにフックを付け、カーテンレールのランナーに引っ掛けるというスタイルを考案。ユニットの内側には面ファスナーを付け、生地の取り換えも簡単にできる構造を生み出しました。
    これが世界初のパネルカーテンといわれる理由なんです!

    この取り付け方だと生地を硬く加工する必要がなく、レースから厚地まで、どんな生地を選んでもファブリックらしさを楽しめます。商品を使うお客様の立場になって、どういった使い方ができれば便利で楽しいかを追求した、カズマならではの工夫の形といえます。

    また、この方法だとパネル、カーテン、スクリーンを同じ生地で作れるので、アイテムが違っても統一感のあるコーディネートが可能になります。取り外しが簡単なので、お手入れや模様替えもしやすそう!

    さらに進化するジョイントパネル

    2014年から販売されてきたジョイントパネルですが、2020年からさらに使いやすく、デザイン性を高めるための開発に取り組んでいます。

    旧商品はアイデアを形にしたプロトタイプの出来がよく、そのまま本製品になりました。しかし、販売店やお客様からの意見を吸い上げていくうちに改善すべき点が出てきて、社内で『お客様目線の完成度をもっと上げてくべきでは?』という流れになりました。

    そのときに開発チームの背中を押したのが、数馬亜希子社長でした。
    「カズマならもっと進化させられるはず!」とプロジェクトを発足し、旧商品の課題をさまざまな角度から改善する研究開発をスタート。

    大きな課題としては、パネルをある程度までスライドさせると、ジョイントが止まって2~3cmほど生地が重なり、きれいなフラットにはならないということがありました。
    この重なりを極限まで抑えて、パネルのファブリックを魅せつつ、より窓まわりをすっきりと見せる形を追求。
    ほかにもレールにかけやすいフックの形状やパネルのよりスムーズな開閉など、お客様がストレスなく使えるよう、細かな部分にこだわって部品の改良を加えていきました。

    旧商品は大型の窓向けのサイズ展開でしたが、新作では日本の住宅の小さな窓にも対応できるよう考える方向。これまでサイズが合わなくて断念していたお客様に、もう一度見ていただけるチャンスが生まれるかもしれませんね。

    カズマは「ものづくりはチャレンジから生まれる」という社風なので、開発のアイデアは可能性があれば基本的に何でも試してみることが可能。それだけに、会社全体が自社の生地やオリジナル商品を通して「世の中にないものを作る」ことを楽しみながら、日々試行錯誤を積み重ねています。

    開発チームは、類似商品を分解して構造を研究しながら、新型ジョイントを3Dプリンタで試作。社員の家族にお試し体験をしてもらって意見を集めながら、シンプルで分かりやすいユニバーサルな商品づくりを進めています。
    どの過程でも大事にしたのは、商品を使うお客様の立場で考えること。常に原点に立ち返り、分かりやすく、使いやすいことを追求して、新型ジョイントを開発しています。

    新型ジョイントパネルのリリースは2021年秋の予定で、開発は大詰めを迎えています。
    どんな風に進化しているのか、実物を見るのが楽しみですね!

    とめ

    従来の商品とは違う、新しい発想の窓装飾だからこそ、カズマは始めて商品を見る人たちに親しみやすく、簡単に使えることを大切にして開発しています。
    カズマのジョイントパネルを日本の窓の定番に。そんな想いで作られた商品が皆さんのライフスタイルに浸透して、窓装飾がいっそう楽しくなることを願っています!

    生地からつくるオーダーカーテン