レースカーテンの便利な機能というと、皆さんは何をイメージしますか?
たぶん、「室内が見えにくい」ことを思い浮かべる方が多いんじゃないでしょうか。
住まいはプライベートな空間だからこそ、外からの視線って気になりますよね。
かといって、何でもシャットアウトすればいいというものでもないんです。光いっぱいの明るい部屋がいいし、お天気のいい日は窓を開けて風を入れたいんです!
そこで上手に取り入れたいのが、ミラーレースや遮像レースといった、見えにくい機能を持つレースカーテンです。
でも、ミラーレースと遮像レースって何が違うんでしょう?
今回はそれぞれの機能性レースを比較しながら、メリット・デメリットや上手なコーディネートのポイントについてご紹介します。
目次
1.ミラーレースカーテンとは?

ミラーレースは外からは見えないのに、室内から外は見えるのが特徴です。
どうしてそんなことができるのかというと、生地の裏側に光沢のある糸を編みこみ、鏡のように光を反射させる造りになっているから。
この反射面は裏面(窓側)のみなので、外からの視線だけをシャットアウトすることが可能なんです。
光と一緒に熱や紫外線もある程度ブロックできるので、暮らしにうれしい機能がひと通り揃っているのがうれしいですね。
また、ミラーレースのカーテンはデザインが豊富なのも魅力です。選びやすいですし、コーディネートの幅も広がります。
ひとつ注意したいのは、夜間の使用。部屋に照明をつけると室内の様子が見えやすくなってしまうので、目隠し効果は日中限定と思っておいたほうがいいですね。
2.遮像レースカーテンとは?

遮像レースカーテンはプライバシーレースカーテンとも呼ばれていて、一般的なレースよりも厚く織られているのが特徴。
実は「生地が厚ければ外から室内は見えない」という単純なしくみから作られているレースなんです。
レースカーテンとしてはかなり厚地なので、感覚としてはドレープカーテンの方が近いかもしれません。
ミラーレースとの違いは、夜の室内も見えにくいということです。
これが一番のメリットで、遮像レースのカーテン1枚で昼夜を通してプライバシーが守れます。生地の厚みのおかげで遮熱や保温効果も期待できるんですよ。
ただし、高密度で厚みのある編み方になるほどデザイン性は乏しくなるので、どうしてもシンプルなカーテンになりがちです。さらに、外からの視線を防ぐ代わりに室内から外を見ることができない、風通しが悪い、部屋が暗くなるといったデメリットもあります。
でも、現在は遮像性と採光性を兼ね備えた「採光レース」という商品もあるので、あまり気にしなくても大丈夫ですよ。
3.ミラーレースと遮像レースを比較してみよう




ミラーレースは比較的薄手で軽やかな雰囲気ですが、遮像レースは厚手なだけにやや重たい感じがします。見え方も日中は大差なく目隠しできていますが、外が暗くなるとミラーレースは通常のレースと同じくらい透けて見えてしまいますね。
同じ見えにくい機能を持ったミラーレースと遮像レースですが、見え方や特徴を比較してみると、いろいろな違いがあることが分かります。
4.ミラーレースと遮像レースのおススメ使用シーン
特徴が違えばそれぞれのカーテンに適した環境も違いますよね。
そこで、上記の比較をもとに、ミラーレースと遮像レースがどんな部屋やこだわりに適しているのかをご紹介します。
4-1.こんな人にはミラーレースがおススメ!
- ・日中に室内が見えないようにしたい
- ・プライバシーを守りつつ、外の景色も楽しみたい
- ・部屋の明るさもキープしたい
- ・厚地カーテンとコーディネートしたい
- ・デザインにもこだわりたい

ミラーレースは日中に室内を見えにくくする機能がありますが、夜に部屋の照明をつけると室内が透けて見えてしまいます。
とはいっても、基本的に厚手カーテンとセットで取り付けることが多いので、夜は厚手カーテンを閉めれば問題ありません。
4-2.こんな人には遮像レースがおススメ!
- ・昼夜を問わず室内が見えないようにしたい
- ・夕方の微妙な時間帯も外から見えないようにしたい
- ・窓からの日差しが強すぎる
- ・レースカーテン1枚ですっきりとコーディネートしたい
- ・日中でも照明をつける場所が丸見えの窓がある
遮像レースのカーテンをかけると24時間外から見えにくくすることができますが、透け感がないので圧迫感や暗さが気になることも。
逆に日当たりが強すぎる部屋には、適度に光や熱を和らげる遮像レースのほうが向いている場合があります。

最近では遮像性を保ちながら部屋の明るさもキープできる「採光レースカーテン」があるので、夜も室内を見えにくくしたいけれど日中は明るい室内で過ごしたいという要望を叶えることができます。
一般的な遮像レースに比べて少々価格は上がりますが、UVカットや遮熱効果もプラスされていることが多いので、検討してみるのもいいかもしれませんね。

また、遮像レースは1枚で厚地カーテン代わりになると考えれば、遮像レースにレースカーテンを組み合わせる「レースonレース」のコーディネートもできますよ。
オーガンジーやリネンなどの薄くてデリケートな素材やカラーレース、大胆な編み柄のデザインなど、シンプルな遮像レースと対照的なものを選んで楽しむのもおススメです。
5.他にも見えにくくできるレースカーテンはある?

「見えにくい」という機能性をもつレース生地があると、「それ以外のレースでは透けて見えてしまうっていうこと?」と思ってしまいますよね。
でも、完全に目隠ししなくても大丈夫というのなら、機能性を持たない編みレースやボイルレースでもある程度はカバーすることができます。
お隣との距離が近い、大通りに面しているなど、プライバシーの不安がある部屋は機能性レースでしっかり目隠しをして、それ以外の窓はデザインを重視してレースカーテンを選ぶという選択肢もアリですよ。
6.まとめ
ミラーレースは日中の室内を見えにくくするレース、遮像レースは昼夜を問わず室内を見えにくくするレースと覚えておくと便利ですね。
どちらもメリット・デメリットがあるので、カーテンをかける部屋の環境や自分のこだわりを考えながら、ライフスタイルにあうレースカーテンを見つけてください。